「男性介護士」という単語でネット検索をすると、「低収入」「重労働」「将来が不安」などネガティブな記事がやたらと目につきます。
世の中に存在する数多くの職業の中からあえて「介護士」という職を選んだ男性介護士の私としては、複雑な心境・・・。
「介護職を目指している男性の皆さん!介護の仕事は楽しいよ!」という内容のページがもっとあってもいいんじゃないか?
そんな小さな思いつきから、高齢者向け介護施設に勤めて約8年になる私が立ち上がりました。
まずは月並みですが「介護士やってて良かったなーと思うこと」でも書いていきますね。
◆利用者さんとのやりとりが楽しい!
元々小さい頃から「おばあちゃん子」だったこともあり、ご年配の方とお話をするのが好きな私。人生の大先輩である皆さんからお話を聞くのが毎日の楽しみです。
勇ましいおじいちゃんが、戦時中の武勇伝を語ってくれたり(認知症を患っておられるためいつも同じお話ですが、それはまぁご愛嬌)。
お食事中のおばあちゃんが、食事介助を担当している私に「これ美味しいよ。食べてみない?」と分けてくれようとしたり。
利用者の皆さんが楽しそうにしている姿を見ると、こちらまで楽しい気持ちになります。
◆利用者さんのちょっとした変化が嬉しい!
介護現場の仕事は医療現場とは異なり、「自分が頑張ったことで利用者さんの症状が劇的に良くなった」という大きな変化はありません。
でもその分、「口で食事が摂れるようになった」「ほんの少し歩けるようになった」など利用者さんにちょっとした変化が見られると、飛び上がるほど嬉しいんです。
身体機能が少しでも向上すると「次は自分の力でトイレに行けるようになりたい」「新しいレクリエーションに挑戦したい」と本人にも前向きな気持ちが生まれます。
施設利用者さんとの日々のやり取りの中で、少しずつですが前向きな変化が垣間見れた。そんなときに喜びとやりがいを感じますね。
◆「楽しい」と言ってもらえる喜び!
初めて自分が企画したレクリエーションを「楽しかった」と言ってもらえたときも嬉しかったですね。
私の場合、「ありがとう」という言葉をいただけるのはもちろん嬉しいのですが、「楽しい」という言葉も同じくらい心に染みます。
微力ながら、利用者さんの毎日に少しでも彩りを加えられる存在になれたのかな?と感じました。
「第二の我が家」としてこの場所を選んでくださった皆さんにもっとたくさんの「楽しい」を与えられる介護士になりたいです。
皆さんの第二の人生に密に関わるこの仕事、人と接するのが好きな方にはとても向いていると思いますよ!
少しでも男性介護士仲間が増えるといいなぁ。